姫路貴金属鑑定所

鑑定書・鑑別書の作成

GIA(Gemological Institute of America：米国宝石学会）は、1931年に設立された、ジェモロジー（宝石学）の世界的教育機関です。ダイヤモンドグレーディングの世界標準、"４Ｃ"、すなわちクラリティ、カラー、カット、キャラットは、GIAが考案しました。
宝石学（ジェモロジ）のスペシャリストに与えられる、国際的に通用する称号が、G .G(Graduate Gemologist：宝石学修了者)です。

世界各国のG.G達は、宝飾業界のあらゆる分野で活躍しています。GIAのGGプログラムでは、単に宝石の鑑別法を学ぶだけではありません。色彩学やジュエリーコーディネイト、マーケティング、宝石にまつわる歴史的な挿話、貴金属や宝飾品加工の知識など。宝石を、そして宝飾品を理解し、宝飾業界で活躍するために必須の知識が幅広く網羅されています。
現在の日本には宝石鑑定・鑑別の国家資格はありませんが、その代わりとして国際的に認められた、宝石学のスペシャリストとしての資格がGIAのG.Gです。

鑑定書・鑑別書とは？

鑑定書とはダイヤモンドグレーディングレポート(実はこっちが正式名称)とも呼ばれ、
ダイヤモンドの重量(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)、
一般的に4Cと呼ばれるダイヤモンドのグレードが記載されている書類です。
ダイヤモンドであれば、作成することが可能ですが、作成できる石のサイズには制限がありますのでご確認ください(主に0.1ct以上)。
鑑定書にはこの4Cの他にも細かな寸法や、蛍光性、キューレットサイズなどの記載があります。

鑑別書とは、この石が何であるのか、天然であるのか合成であるのか、どのような処理が施されているのかを記載した書類です。作成しようと思えばガラスでもプラスチックでも作成が可能です。

鑑別書には、その石の品質に付いては何も書かれていません(何の石かの検査報告が書かれているのみです)
ので、鑑別書を見ただけではその石の品質を語る事は出来ません。

鑑定・鑑定書作成時の注意

鑑定書を作成する際は枠から外したルース(裸石)状態でのみ検査が可能です。
しかし、昔発行された鑑定書ですと枠付きの状態で検査している場合もあります。
当然、枠から外さなければ見えない部分や検査しにくい項目もありますので、枠付きの場合は
「カラーG-H」や「クラリティVS1-2」の様な広い範囲で判断します。
鑑定書は一つの対象石に対して発行されますので、複数石のリングやネックレスでは鑑定書ではなく
鑑別書を作成するのが一般的です。鑑定の基準は年々厳しく改定されていますので、
同じ石でも昔の基準で作成された鑑定書と今の基準で作成された鑑定書の内容が若干違う事もあります。
これはダイヤの品質が変わったわけではなく、鑑定の基準が変わったということになります。
鑑定書は上記の通りルースでのみ作成可能ですので、今現在製品になっている場合には、
石を枠から外す必要があります。

鑑別書を作成する場合は、対象の石が何であるのかだけでなく、天然石か合成石か、
処理石か未処理石かも判断されます。しかし、処理・未処理の判断には特殊な分析が必要な場合が多く、
別途検査が必要になることもあります。
意外と知られていませんが、同じ種類の鉱物でも色や効果によって宝石名が変わりますので、
その色や効果に付いても検査されます。例えばコランダム種の赤色はルビーでその他の色は
サファイアなのですが、微妙な色合いの時にルビーなのかピンクサファイアなのかの判断も行います。
鑑別書は一部の石を除いて、石が枠に付いた状態や複数の石が付いていても発行する事が可能です。

査定証明書の作成

買い取ってもらうことが目的ではなくて、持っている宝石の価値を見てもらいたい！！という方もたくさんいらっしゃいます。特に、相続時に「昔はすごい金額で買ったはず！？」という宝石の現状の価値を知ることはとても重要になります。ダイヤモンドやルビー、サファイヤ、エメラルド等の宝飾品、コインや喜平等の地金製品、またブランドウォッチの査定結果を姫路貴金属鑑定所の査定証明書として発行（有料）させていただきます。

鑑定書、鑑別書は国内最大手の「中央宝石鑑定所」にて作成させていただきます。 鑑定書、鑑別書の作成は、一旦、宝石をお預かりすることになります。
納期は、お預かりしてから約１週間程度いただきます。

• 
  
• 
  
•